数
命の数を数えてみたら この星には 考えられないくらい たくさんの命が落ちていた。 私も あなたも 僕も 君も。 そんな 命の たった一つで生きている。 小さい 小さい 命です。 大きい 大きい 命です。 ことら。 2日ほど更新をさぼっておりました。 みなさんこんにちは。... 続きをみる
君が問う
僕の価値を 君に聞いたら 70億分の1 と答えた。 僕はもう一度 君に この存在の価値を 聞いた。 そしたら やっぱり 答えは同じ。 今度は僕は君に 僕の値段を 聞いてみた そしたら また 同じ答えを 繰り返す。 君はバカなんだね って 僕は笑った。 君は そうだねと 空を仰いだ。 そういえばと ... 続きをみる
君の返事
私が 好き って言ったら 君は うん って答える。 君が 好き って言ったとき 私は うんって答える。 本当はね。 私も好きって答えたいの。 だけど 君の真似をする。 本当は 僕も好き って言ってほしくて。 ちょっとしたわがまま。 でも、 君は気づいてないでしょ。 そういうところも 好きって言いた... 続きをみる
海
ときどき石みたいに沈んで ときどき羽みたいに浮かんで。 暗さと明るさを知る。 寒さと暖かさを知る。 それから すべてを逆さまにひっくり返して そらの上に落としてみた。 青になって。 本物の青になって。 交わった。 宙に浮いているみたい。 ふわふわと流されながら。 逆らわずに。 流れていく。 そう... 続きをみる
僕の好きな人
愛した人がいた。 彼女はよく笑い よく泣いた。 僕は彼女が好きだった。 けれどもそれは 目に見えない。 だから 本当に存在しているかなんて 僕にはわからない。 愛だの恋だの 嘆いている時間だけ 感じられているものだったら 過去になってしまった時 僕はその感情を 忘れているのかもしれない。 思いだそ... 続きをみる
羽根を得ぬ
ねぇ、鳥さん。 ねぇ、鳥さん。 あなたは大きな空の上から 地上の光の群衆を いったい どんな気持ちで見ているの。 ねぇ、鳥さん。 ねぇ、鳥さん。 あなたは高い空の上の 鉄の翼で飛んでいる偽物と いったい どうして居場所を分け合うの。 私もね 空を飛ぶことを覚えたの。 でもね あなたのよう 力強くも... 続きをみる
糸
僕のずっとずっと遠くにの星に僕は住んでいる。 僕らは仕事に行って家に帰って また 仕事へいく。 僕が歩くとそのあとに糸が轢かれる。 その糸は切れることなくどんどん伸びていく。 お母さんのお腹の中で生まれて お墓の中で死ぬまで 糸はずっと続いていく。 きっとそれは僕の記録だ。 きっとそれは僕の記憶だ... 続きをみる